恵林寺
恵林寺は1330年、夢窓国師(むそうこくし)によって開かれ、戦国武将・武田信玄が菩提寺と定めた臨済宗妙心寺派(りんざいしゅうみょうしんじは)の古刹です。
夢窓国師は伊勢の生まれで、甲斐へ移り住み九歳で出家。当時の領主、二階堂道蘊(にかいどうどううん)に請われ邸宅を禅院に改めたのが恵林寺の始まり、国師55歳の頃でした。

季節の恵林寺

四季折々に変化する恵林寺の境内を少しだけ掲載させていただきます。
信玄館のブログもご覧ください。

武田三門<県文化財>

「安禅不必須山水減却心頭に火自涼」
(あんぜんかならずしもさんすいをもちいずしんとうめっきゃすればひもおのずからすずし)和尚の遺偈(ゆいげ)が掛けられている門が、県の文化財に指定される三門です。武田氏を滅ぼした織田軍は恵林寺に押し寄せ、潜伏保護されていた者達を引き渡すよう快川和尚に命じましたが拒否され、怒った信長が三門に快川和尚はじめ約百人の僧侶ならを封じ込め火を放ちました。天正十年(1582年)快川和尚、壮絶な火定(かじょう)遂げた際の一句です。

武田四脚門<国重要文化財>

黒門を入り参道を上がると四脚門(赤門)が現れます。この赤門は織田信長により全山焼かれた後、徳川家康によって再建されたもので、1606年の棟札が掲げられ国の重要文化財に指定されています。

 

武田開山堂

三つの門を潜ると、正面に聳える(そびえる)開山堂があります。堂内には、夢窓国師、快川和尚、末宗和尚の三像が安置されています。

武田<仏舎利宝塔>
あじさい

武田武田不動尊

本堂に入り、うぐいす廊下をを抜けると、明王殿に武田不動尊が安置されています。比叡山(ひえいざん)より大僧正(だいそうじょう)の位を受けた際、記念像として京都より仏師の齊藤康清(こうせい)を招き、対面で模刻させたという等身大の不動明王です。信玄生前の制作であることから、信玄生不動とも呼ばれてます。信玄が31歳の時です。

恵林寺を散策した後は、そのまま西参道入口信玄館へお越し下さい。 徒歩1分でお越し頂けます。また、甲州菓樹園フルーツパイ甲斐福餅の工場見学ができ、作りたてを試食できます。
信玄公の陣中食として知られる“名物ほうとう”をはじめ精進料理等、新鮮な材料を生かしたお料理をご用意してお待ちしております。