Vol.1 ▼勝沼の甚六桜
今日(3月21日)秋分の日、例年より早く桜の開花が発表されました。新宿駅から中央本線JR特急に乗って、山梨に向かいます。笹子峠のトンネルを抜けると、甲府盆地が目に飛び込んできます。そこは、勝沼ぶどう郷です。勝沼駅は特急が停車しませんが、駅周辺には見事な「甚六桜」のアーチができており、その見事さから乗客から歓声
があがります。
甚六桜とは、桜の種類ではなく、地元に残り跡を継いだ長男の方々が地域活性化のために植えた桜のことです。「総領の甚六」から取ったものです。「甚六」とは自らのあざけりの意味がありますが、その桜の花の咲き様を見ると、あざけりではなく、地元に残り、地域を盛り立てようという決意を感じます。
ぜひ勝沼の甚六桜を、植えた方々に思いをはせ、ご覧ください。
▼桃の花を見ると桜が色あせる
桜の花が咲くと、1週間後に桃の花が咲き始めます。桃の花を見ると、桜の花が色あせて見えます。「桃源郷」とはよくいわれますが、中国古典に出てくるその場所を見た人はいません。しかし、桃の花がじゅうたんのように咲き続ける様は、まさに桃源郷の平和で豊かな別天地を連想させます。
その桃の花のじゅうたんをつくりあげたことは、並大抵のことではありません。農家の方々の1年間の労苦によって、この景観はあります。農家の高齢化、後継者不足で、このままでは景観の維持はままなりません。農業の担い手確保はまったなしです。どなたか桃の花見だけでなく、農業をやってみたい方はいませんか。
平成18年3月21日
衆議院議員 赤池まさあき
※平成9年、今から9年前に山梨観光情報情報協同組合の設立に関り、事務局を務める。昨年夏の郵政解散によって、自民党公認で山梨1区から出馬し、初当選。当選後、山梨と東京を往復する中で、感じた山梨観光について、コメントをしてもらう。
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